2013年1月6日日曜日

【801】ドキッ!ホモォだらけのBL学園! 第七話♂ いじめられっこ、がんばる



「先生」




「相談したいことがあるんですけど・・・」








「・・・なぁに~?」

「ちょっ!露骨にめんどくさそうな顔をしないでください!」

「めんどくさくなんかないわよ~~ん。ちょっとダルいだけ

「同じでしょーが!!」

「はいはい。で?なんなのよ相談って~~~?」




「あ・・・安藤くんのことです・・・・」

「カレがどうしたの~~ん?」

「彼・・・・・僕に対して・・・・変な事ばかりしてるくんです」

「変なこと~~~?」

「はい なんというか・・・いやらしいことばかりしてくるんです・・・
「嫌って言ってるんですけど 聞いてくれなくて・・・・・・・どうしたらいいでしょうか」


「ン~~~~~~~~」




「・・・・一回ヤッてみたら~~ん?」

「なんでそうなるんだよ!!おかしいだろ!!」

「お互いきもちよくなれて一件落着よ~~ん?」

何も解決してねぇよ!!!もういいです!!ありがとうございました!!」




(あの人に聞こうとした僕が馬鹿だったよ!ったく・・・!)



安藤くんから処女を奪う宣言されて、もう2週間
学校には慣れたけど、安藤くんのわけのわからない行動には未だ慣れない




彼はいったいなんなんだろう
何がしたいんだろう

困ったときには必ず助けてくれる
でも、「友達になりたい」と言ったら拒否される
処女を奪うと言いつつキスばかりしてくる

わけのわからないことばかり。


でも 一番わけがわからないのは・・・
気が付くとそれを受け入れて・・・・感じてしまっている僕自身の身体だ・・・・




彼の、乱暴なくせにどこか労わるような手つきに
ねっとりと咥内をかき乱し、甘くとろける熱い舌先に
強く・・・切なげな色を宿す瞳に・・・・

どうしようもなく煽られて、煽られて____

わけがわからなくなる





(・・・!また安藤くんのことを考えてた・・・・)

最近ずっとそうだ。彼が変な事ばかりしてくるから・・・・
否応なしに、考えさせられてしまう


(・・・彼はなんにも考えてないんだろうな

(僕のことなんて、なんにも・・・・・・)






??「おい、転校生」

「!」





「ちょい、ツラ貸してくれや」





「えっ・・・・な なんですか・・・」

(うわ・・・・何この人・・・・・!どうしよう・・・見るからに不良だよ・・・
(こんな こんな人が一体僕に何の用・・・・・っ)

「ン?別に、なんてことないぜ・・・・?5分で終わる用事だ」



ダン!

「俺の気が済めばだけどな」

「ッ!」


「オマエ、目障りなんだよ。うざってぇ。一回シメねぇと気がすまねぇわ」




「な!なんなんですか・・・っ僕、あなたとは初対面で!あなたの気に障るようなことなんて・・・何も・・・・・・!」

「はぁ?何言ってんだ、オマエ」




「存在がジャマなんだよ。アイツの周りブンブンブンブン蠅みてぇに飛びやがって
「鬱陶しいったらありゃしねぇ・・・・・ムカつくんだよ。クソ虫が・・・・!

「害虫は駆除しねぇとなァ・・・・・」




(害虫!?駆除・・・・!?この人は一体何を言ってるんだ!?)

何がどうなっているのか全くわからない

よくわからないけど・・・・とにかくこの人は猛烈に怒っている
それだけは辛うじて知ることができた

(ぼ、僕が何をしたっていうんだよ・・・・・!
(どうしよう・・・・なんとかしなきゃ・・・・・

(なんとか・・・・・)





??「やめろ」

「!」








「っ・・・・」


「か 会長・・・・・?」

「待たせたな。ルイ・スウェイン。助けに来たぞ」




「・・・神聖なる学び舎で喧嘩とは・・・・全く。けしからん奴だな。タケシ
「お前はいつからそうなってしまったんだ?こんな、何もわからない手負いの子ウサギのような生徒相手に詰め寄って・・・」




「恥ずかしいとは思わないのか?お前は・・・・そこまで堕ちてしまったのか?」

タケシ「っ・・・・・」




「・・・・アンタ、俺に説教するつもりかよ」

「そのつもりだが?・・・・もしかして、お前も人語がわからないのか?
必要ならゴリラ語で通訳してやっても良いが?ウホ、ウホホウホ、ドンコドンコ

「・・・・いらねぇよっ・・・・バカか、オマエ」




「チッ!毒気が抜かれちまったぜ・・・・・・あばよ!」


ルイ「あっ・・・・・」






(た 助かった・・・・・)


「あ あの・・・ありがとうございました・・・・」

「いや。礼はいい。全く、やつは困ったものだな・・・・」

「はい・・・」


「しかしながら、やつよりももっと困ったチャンはお前だ。ルイ・スウェイン」

「え!?」

「またピンチになったな!俺が助けに来なければどうなっていたか・・・・」

「え えっと・・・あの・・・すみま・・・・・」




「謝罪は良い。だから、俺から離れるな」





「えっ・・・・?」


「一人になるから危ないのだ。生徒会室を使わせてやる。・・・来い」

「は はい・・・」











「・・・・あ あの・・・・なにか・・・やることとかありますか」

「何故だ」

「いや・・・だって・・・僕 生徒会に入ってないのに居させてもらってるし・・・・
「だから せめて何かお手伝いを・・・・」

「いらない」

「えっ でも・・・・」




「ずっとここにいればいい。昼休みも、放課後も・・・
「さっきの奴も安藤も、ここには来られない。だから、絶対に安心だ」

「で でも・・・・」

「なんだ?ルイ・スウェイン・・・・もしかしてお前、安藤に会いたいのか?
「絶対会えないのは不満か?」

「ち!違います!そんなことっ・・・・!」

「だったらここに居ればいいだろう」




「それに、お前・・・・教室で孤立しているじゃないか」

「!!」




「ここに居ればそんな思いをしなくても済むぞ?まぁ、どうしようかはお前の自由だがな・・・・・
「鍵はいつでも開けておく・・・・・・だから、俺に会いに来い」

「・・・・・」




「・・・・ありがとうございます。とりあえず今は・・・教室へ戻ります」

「・・・そうか」







会長の誘いはありがたかった。
実際に僕は、転校して2週間経っても__クラスに馴染めなかったから



距離を縮めようと、もがけばもがくほど空回りしてしまって神経が摩耗する
話しかける勇気がなくなって、目線が下がる。

気が付くと靴の先ばかり見つめてしまっていて・・・




顔を上げる頃には、自分の入り込めるスペースなんて
もう、どこにもなくなっている





会長の誘いに乗るのもいいかもしれない・・・そうすれば、少なくとも「独り」ではなくなるのだから

でも・・・そこへ行ってしまったら
クラスメイトとの距離は、取り返しがつかないほどになってしまうだろう


なにかきっかけがあればいいのに
そうすれば僕だって・・・僕だって・・・・・






??「なーお前」

ルイ「・・・・・」

??「おい、お前!ちょっと?ねぇ、ちょっとーーー?」


ルイ「え・・・?」




「お前だよ、お・ま・え!ルイ・スウェイン」




「えっ・・・・・?」


「何で呼んでも返事しねぇんだよ~!オレ、ムシされたかと思ってちょっとショックだったんだぜ?」

「あ えっと ご、ごめん・・・!」





「なーお前、都会から来たんだって?」

「えっ うん」

「都会ってどんなとこ?俺さぁ、そういうの、ケッコー興味あってさぁー
「都会の話ちょっと詳しく聞かせてくれよ!

「あ・・・俺、大野つーんだ。よろしくな!」

「・・・!」




「あっ・・・・よ、よろしく・・・!」










「へぇ!大野くんはサッカー部なんだ!」

「ああ!毎日練習頑張ってレギュラー狙ってるぜ?」

「すごいね!」

「練習、好きだからな。あ・・・でも、俺今週掃除当番なんだよね・・・
「練習時間、減っちまうなぁ・・・・・・」


ルイ「・・・・」





「・・・あっ えっと・・・僕、代わってあげようか?」




「えっ!マジ?」

「うん!部活やってないし。どうせ暇だから・・・」

「うっわー!マジさんきゅーー!!恩にきるわぁ~~~~!」





それから僕は大野君たちと一緒にすごすようになった

彼らの話は僕にとって、とても刺激的で毎日とても楽しかった
仲間にまぜてくれて、親しげに話しかけてくれて
ともだちができて、うれしかった




大野「俺、昨日さぁ!カントクに褒められたんだぜ!」

ルイ「わぁ!すごいね!」

大野「もしかしたら、そのうちレギュラーとれるかも!」




「そっか・・・じゃあ、今日も僕が掃除当番、代わるよ!」

「え・・・・いいのか?」

「うん!大野君は今大事な時期だもん だから がんばって!」

「・・・!ありがとう!ルイ・・・・お前、本当いいやつだな・・・・!
「ルイと友達になれて、本当にうれしいよ・・・・・!」

「大野、よかったな・・・!ルイって、ホントにいいやつだよなぁー!」

「そんな・・・・///」




「役に立てるんなら・・・うれしいよ!」



















ウサギ「最近、おおのたちとなかいいんだなー!」

ルイ「えっ」

ウサギ「いつもいっしょにいるだろー?」

ルイ「うん///いつも一緒にいるね・・・!だってさ、彼のサッカー部の話、すっごくおもしろいんだよ!
   練習も一生懸命がんばってるみたいだし・・・応援してあげたくなっちゃうよ」

ウサギ「そうかー!」



ウサギ「・・・・ん?」




「この学校にサッカー部なんてないぞー?」





「え・・・・?」

「問題起こして、去年はいぶになったんだぞー!」

「・・・」

「だから、おおのが言うはなしはきっと去年のはなしなのかなー
「あれ・・・?でも、おおのって何か部活にはいってたかー・・・?知りたかったらおれ、あとできいてみるぞー!」



















「ごめん!ルイ・・・!今日も掃除当番、代わってくんねぇ?」




「今日の練習試合どうしても遅れたくないんだ!!
「早くいって練習して・・・レギュラーとりたいんだよ・・・頼むよ・・・・!」


「おいー大野、早くしろよー」
「どんだけ待たせんだよ」




「お願い・・・!俺のこと、応援してくれよ・・・!お前しかいないんだよ・・・・!」

「・・・・っ」







「・・・・・わかった いいよ」




「うわー!マジさんきゅー!ホントお前っていいやつだよなー!」





「じゃ、また明日なー」


「おっせぇんだよお前さぁ」
「どんだけ時間かかってんだよ」
「ごめんごめん」

「早くゲーセン行こうぜぇ」
「えー今日はカラオケに行くって約束だったんじゃ・・・」
・・・





















「・・・・」


「・・・掃除 しよ・・・・・」





「あーあーーwwうなだれちゃってよーwwwwww」

「!」




「なぐさめてやろっかwwwwwwwwwwwww」

「あ 安藤くん・・・!」





(しまった!今この教室には僕たちふたりだけだ・・・!

(どうしよう・・・こんなところに安藤くんとふたりだけじゃぁ・・・・
(何されるかわからない・・・・!)



ドン!

「!!」




「な なんだよ・・・・!」

「お前、なんで大野達の言いなりになってるわけ?」

「・・・・!」

「言いなりじゃない・・・・!ともだち・・・だから・・・・!彼のために やってるんだ・・・!」

「うはwwwwwwトモダチwwwwwwトモダチねぇーー?wwwww」




「そうだ・・・彼と僕はともだちなんだ!だから・・・君には関係ないだろ・・・!」

「はっwwwwwそっかwwwそうだよなーwwwwwww」





「あーーー腹立つわぁーーー・・・・」





「えっ・・・・・」


「じゃwwwwまた明日な!てんこうせーーーいwwwww」



安藤、くん・・・・・?
















「はぁ~~い♥ みなさんおっはも~~に~~~~ん♥」




「今日も元気に授業をはじめるわよ~~ん♥」
「あらあら~?ちょ~っと欠席のコが多いみたいねぇ~~ん!でも、元気ビンビンでイクわよ~~ん♥」

(あ・・・本当だ今日は妙に欠席が多いな・・・大野君と、スギヤマ君と・・・・・・)




(・・・安藤君。

(安藤君がいない・・・・どうしたんだろう・・・・)






「ねぇ ウサギくん・・・今日、妙に欠席が多いみたいだけど・・・・なんでか知ってる?」


「おーー!ルイ・・・しらないのか・・・・?」

「えっ・・・・?」




「安藤がおおのたちをボッコボコに殴って病院おくりにしたんだぞー・・・」

「!?」

「おおのたち、すごいケガで・・・・それはもう大騒ぎだったんだぞー!
「でも、安藤はムキズで・・・・しばらくテイガクらしいぞー」




「ねぇ ウサギ君・・・・安藤君の家・・・知ってる?」

「へ?あ・・・ああ、あいつ寮だぞー?」


「そう わかった」




















「お?」




「うっはwwww転校生じゃんwwwww
「どうしたんだよwwwwてかwww俺の部屋よくわかったなwwwww」

「・・・・ウサギ君に 聞いたんだ」




「そかそかwwwwwまww入れよwwwww伏魔殿にwwwwwwwww
「茶くらいなら用意してやっからさぁwwwwwwwwww」

「・・・」




「ねぇ・・・安藤君 一つ聞いていい?」

「あ?wwなんだよwww」


「大野君たちを殴って入院させたって・・・本当?」

「は?そうだけど?」


「・・・・っ どうして?」




「なんかムカついたから」




パシッ

「っ!」




「おまえ・・・!最低だよ!」

「何が癪にさわったんだよ!!!どうしてそんなひどいことができるんだよ!!
「ひどい・・・!本当に・・・最低・・・!」




「うっはwwwあいつらの言いなりになってるイイコちゃんは言うことが違いますなーwwwww」

「・・・っ!
「僕が彼らの役に立とうとして何が悪いんだよ!!頼りにされてるの・・・わかってんだろ!!」

「・・・頼りにされてるとかwwwwwww」




「そんなん、ただ断れなさそうなお前に押し付けてるだけだろ」

「ただの便利屋。使い勝手のいい道具ポジ。
「あいつらはお前のことなんてなんとも思ってねぇんだよ」




「・・・なっ!そんなこと・・・!」

「いい加減気づけよ。お前、本当はわかってんだろ」

「っ・・・・!」

「いつもいつも掃除押し付けられて、愛想笑いへこへこしてよぉ!何がトモダチだっつーの
「バッカじゃねーの?」

「ちが・・・僕は・・・!」

「いつまでも知らないふりしてんじゃねぇよ・・・イイコちゃんよぉ・・・!」


「・・・・っそんな!!!そんなのっ・・・・・!」





「・・・・最初から わかってたよ・・・・・!」





「今はただ・・・利用されてるだけだって・・・知ってたよ 便利な道具だって・・・知ってた」


やさしくしてくれて、仲良くしてくれるけど
僕と彼らの間にはいつも見えない境界線があった

それを感じるたびに僕は「ヨソモノ」なんだって嫌でも気づかされる

でも、それでも・・・・


「ずっと いっしょにいたら・・・・そばにいて彼らのことを想っていたら
「もしかしたら本当に仲良くなれるかもしれない!もしかしたら本当の友達になれるかもしれない!
「そうやって僕はただ必死だったんだ・・・!」




「それなのに・・・・君が彼らをあんな目に遭わせたら・・・・
「大野君たちは君がこわくて、もう僕と仲良くしてくれなくなるかもしれない!
「・・・・ひどいよ・・・・ほんと、最低・・・・・」


「・・・なんで僕の邪魔をするんだよ!!何にムカついたんだよ・・・・!

「友達をつくろうとして何が悪いんだよ・・・・!!」



友達が・・・ほしいよ・・・・

ひとりは・・・いやだよ・・・・・・・・・っ




「おまえ・・・・・」




「ばっかじゃねーのwwwwwwwwwwwwwwww」




「なっ・・・・!」

「あーあーあーwww泣いちゃってwwwかわいそうでちゅねーーーwwww
「やっぱ、俺wwwwなぐさめてやろっか?wwwww体でwwwwww」

「っ・・・・・あんた やっぱり最低だ・・・!」




「暴力に頼るしか能のない安藤君にはわかんないよ!!!」

「いやーwwわかるからwwww」

「わかんないよ!!!」

「わかるwwwwww」

「わからない!!!」




「わかるっていってんだろ!!!」

「・・・!ちょっ!はなしてっ・・・!」






「お前が努力してたのなんて
「死ぬほどわかるにきまってんだろうが!!!!」




「!!」

「俺は!処女狙ってっからお前のことずっと見てんだよ!!!

「お前ががんばって掃除してんのも見てたし
「がんばってあいつらのクソつまんねぇ話に相槌打ってんのも見てたし
「カードのことだって・・・!

「全部知ってんだよ!!わからねーわけねぇだろ!!!!」




「俺は俺以外の奴がお前をいじめんのは大っ嫌いだ!!
「ムカつくんだよ!あいつらの言うことなんか聞くな!!あいつらのせいで・・・・涙なんか、流すんじゃねぇよ!!
「この、大馬鹿野郎がっ・・・・!!!」


「っ・・・」


「・・・な なんで・・・・」




「な・・・なんで僕が安藤クンの言うことを聞かなきゃならないんだよ・・・!
「ていうか・・・なんで安藤君が怒るの・・・・・」





「そりゃおまえ・・・・・・・


「・・・ムカつくから」





「ムカつくんだよ・・・・!」

「んっ・・・・!」




「ぁっ・・・・・ん・・・・・」




「はぁっ・・・・!」



「・・・・だから、俺の言うこと聞け。いいな?」

「っ・・・・」

「返事は?」

「わ・・・わかっ、た・・・・」




「ん、いいこだ」





(なん なんだよ・・・・・君は・・・・)



この人は・・・
一体なんなんだよ


勝手に首突っ込んでクラスメイトとけんかして
自分だって処分を受けて・・・

ばかでしょ
絶対・・・・



だけど


なんだか 








さっき安藤クンにキスされた唇が

顔が 頬が



ちょっとだけ

あつい






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