2013年5月5日日曜日

【コラボ企画:正義君×カモミール】とくべつなひと【後編】


気が付けばいつもそばにいた
彼のいる場所が俺の居場所だった


正義がバイトをするというから俺も同じバイトの面接を受けた
正義がとるといったから俺も同じ授業をとった

彼が俺のそばから離れていってしまうことなんて
考えることができなかった


いつまででもそばにいられると
ただ闇雲に信じ切っていた・・・・













「ねぇ、正義知らない?」

「あー、どうしたんだろ。今日は見てないな」

「そっか・・・ありがと」




あの日から
正義は俺の前から姿を消した


俺と一緒の授業はすべて欠席している
電話をしても出てくれない
メールなら少しは返信してくれるが・・・すぐに返事がこなくなってしまう

どうして休んでいるのだろうか
どうしてすぐに連絡が途絶えてしまうのだろうか

こうも休んでしまうと
授業の単位を落としてしまうのに・・・


やはりあの時のことが原因なのだろうか




正義にキスをされて
俺は、どうしたらいいかわからなくて・・・・

正義の頬を張って、拒絶してしまった____


それだけでもひどいのに・・・
俺は正義ことを「最低」だなんて言ってしまった


だって、悲しかった。

あのキスを「冗談」だと言ってのけてしまう正義が。
その程度の関係性しか許されていなかった自分が。

親友だと思っていたのに・・・・・




俺だって、正義のトクベツになりたかった
だから、”トクベツな友達”って言われてすごい、うれしかったんだよ・・・?

でもきっと、彼の言う”トクベツ”と、俺の言う”トクベツ”は全く違うものなのだろう

それを確かめたい
正義に会って、殴ったことを謝って、もう一度ちゃんと確かめたい

正義が言っていた”トクベツな友達”ってどんなものなのか・・・・

会いたい。
会ってちゃんと話したい。
正義。会いたいよ・・・まさよし・・・・


反省と、後悔と、思慕の念で押しつぶされてしまいそうだ
授業なんて、半分以上も聞いていなかった

そもそも、正義がいるからという理由でなんとなく取っていた授業なのだ。
興味があるはずもない




背中を丸めて、ただただ早く終わるのを願っていると
後ろの席の生徒のくだらないおしゃべりが聞こえてきた。

最近流行っているドラマの話だとか、あの教授は課題が多すぎてウザいだとかどうでもいい話だ。
そんな話を聞くともなしに聞いていると、
雑談をしている生徒の口から____とてもよく知っている人物の名前が出て・・・・・胸がドキリとした


「なあ、正義のやつ最近学校休んでんじゃん」

「ああ、そうだな どしたんだろ」

(正義の話題だ・・・・・)

やっぱり正義はすごいな。
その場にいなくても、みんなの話の中心になってしまえるだなんて

関心しながらも俺は食い入るように彼らの声に耳を集中させる
もしかしたら、何か情報を得られるかもしれない。
正義に関係があることなら、どんなことでもいい。どんなことでも知りたかった




しばらく正義を心配するかのような声色を使っていた男たちだったが
ふと、下卑た笑い声が耳に届いた。その雰囲気に俺は体を硬直させてしまう

とても嫌な予感がした。

パンドラの箱を開けてしまうかのような___正義の昏さの根幹を知ってしまいそうな
そんな、予感が。


「それがさあ___あいつ、ヤバイらしいぜ」

「俺、見たんだよね
「昨日、あいつが男といっしょにラブホから出てくるとこ」







「両刀、なんだってよ。男女関わらず喰っちまうって」

「うわーーマジかよ?てか、あいつにそんな性癖があったなんてなぁー
「ま、見た目からしてアブなそうなヤツだったもんな」

「はは、それ、いえてる」

「えーーwてか、どんなヤツだった?お相手はさぁ~~!」

「それがさぁーー。お前、きっと知ってるぜ?」

「えーー!同じ大学のヤツかよ!やっばw」

「だよなー!しかもさぁ・・・・学部の・・・・・・っていう・・・・・・」

「うわ・・・・・・それは・・・・・」






視界がぐらりとうねる。
信じられない思いでいっぱいだった。だって・・・・


正義が____正義が___正義が____


そんなことするやつじゃない
そんなはずがない

みんな、正義のなにがわかるというんだろう

正義のこと、なんにもわからないくせに
わかろうとすらしないくせに・・・・!


なにか・・・・なにか理由があるはずだ
じゃなければ間違いだ。そうに決まっている




正義に会わなきゃ・・・
会って、確かめなきゃ・・・・・!


俺は講義中だということも忘れて立ち上がり、一目散にその場を後にした
全員が俺のことを注視していたが、そんなことはまったく気にならなかった。


















「でさ___」

「うはwマジでウケるんですけどーーー」


「・・・・___あれ?おい、正義ーw出待ちされてんぞー?」

「え?」






「カール君・・・」





「あ・・・正義・・・!」



久しぶりに会った正義は、どこか顔色が悪く、少しやせたような印象があったが
強い目の光だけは健在で・・・・懐かしささえ覚えてしまう

久しぶりに会えたことが嬉しくて、彼の顔をまじまじと見つめていると
一瞬、目が合って____すぐに逸らされた。

「ハァ・・・やめてよねー。こういうの」

「ごめん、正義・・・俺、どうしてもお前に話したいことがあって・・・」




「えーw誰こいつー?まさよしのアレー?」

「ちがうってば。ちょっと先行っててくれるー?」

「えーーー。いいじゃんちょっと紹介してくれよーー」

「・・・あとでねー」

「ちぇっ。ハイハーイ。邪魔者は失せますよー」





「・・・正義。誰いまの人・・・」

「カール君の知らない人ー」

「知らない人って・・・・ていうかお前・・・さっきの時間の講義、なんで休んだんだよ」

「あれー?講義なんてあったっけーー?w」

「何言ってんだよ!単位落としてもいいのか?!」

「べっつにー?あの授業つまんないしー飽きちゃった?みたいな」

「飽きたって・・・・」


飽きたから・・・遊んでるのか・・・?

どうして・・・という思いでいっぱいになる。
正義はそんなやつじゃなかったはずだ。講義をさぼって遊びまわるようなやつじゃない
勉強だってできるし、頭だって、俺よりいい。なんだかんだで真面目なやつなのだ。なのに・・・・・




「なぁ・・・ひとつ聞いていいか?」

「なにー?手短にしてよねー。友達待ってるしいー」

「・・・」



「・・・・正義、お前・・・
「昨日、男とラブホに行ったって・・・ほんと、なのか・・・・?」






「そうだけど。それが何?」


「何って・・・・ウソだろ・・・?」

「嘘じゃないよ?全部ホントウのこと。何ならその人に確かめてみたらー?」


そんな・・・・
嘘だって、言ってほしかったのに・・・


「何してんだよお前は!!そんな・・・・そんなことするやつじゃないだろ!?」

「そんなヤツじゃないってw じゃあ僕はカール君から見たら、どういうヤツなわけーー?」




「どういうやつって・・・・
「正義は、ほんとは、誰にでも気遣いができて、優しくて、友達思いで・・・!」

「いいやつで・・・・」

やんちゃっぽく振る舞ってるけど、
ほんとは正義は・・・本当にいいやつなんだ

だから・・・・

こんな、みんなに心配かけるようなこと・・・・するわけ、ない




「・・・・・・」

「・・・ふぅんー。そっか。いいやつね?ありがと
「僕は確かにいいやつかもね?まあ、そういう風に振る舞ってるし___」



「でもさ、このことはカール君には関係ないよね」




「え・・・・・正義・・・・・・・?なに言って・・・・」

「誰と寝ようが僕の勝手じゃん。ほっといてくんないかなーー?」

「まさよし・・・・?」

「てかw 僕、いつまでカール君にとってのイイヤツでいなきゃいけないわけー?
「どんだけ独善的なの?君はー」

「それで付きまとうとかw マジでやめてくんない?」




「ここまで干渉されるのって、ウザいんだよねー」











突き放された____

あんな風に冷たい言葉を浴びせられたのは初めてだった
正義はいつも優しくて、明るくて___
俺のことをいつも、なんだかんだで気遣ってくれていたのに

なのに、

どうしてこんなことになってしまったのだろう


あの時、俺が正義のことを殴ってしまったから?
酷い言葉をぶつけてしまったから?




なんで、あんな酷いこと、してしまったんだろう

俺があんなことしなければ・・・・・・・



また、前みたいに正義と話したい。
そばにいたい

そばにいたいよ・・・・


「正義・・・・」















正義は徹底的に俺のことを避けているようで
バイトのシフトまで俺とかぶらないようになっていた



あれ以来、ほとんどまともに正義と話していない

会えない

会って、ちゃんとホントウのことを確かめたいのに
確かめなきゃ、いけないのに・・・・

会えない

バイト先でも会えない
授業でも会えない
大学内でも会えない




会えない
会えない
会えない
会えない
会えない
会えない
会えない
会えない




あたまがおかしくなってしまいそうだ



正義は俺のことが嫌いなんだ

嫌われてしまった

完璧に。

だから俺をこんなにも避けるんだ
ひどい かなしい
悲しいよ

俺はこんなにも正義のことを考えているのに・・・・・・

あいたい
あいたい
あいたい

会いたいよ・・・正義・・・・・・
嫌わないで。俺のことを嫌わないで?避けないで

俺があの時しくじらなければ、
こんなことにはならなかったのに!
正義に嫌われることもなかったのに!

あの時!

あの時!
あの時!
あの時!

時が戻ればいいのに・・・・
そうしたら、俺は・・・・俺は・・・・・・・





時間は戻らない
嫌われてしまった事実も変わらない

どうしたらいい?
どうしたら、どうしたら、どうしたら、どうしたら、どうしたら、どうしたら、どうしたら、どうしたら、どうしたら、



そうだ

そうだよ・・・・




嫌われてしまっているのなら


もう、何をしたっていいじゃないか

何をしたって、同じなのだから。







































「・・・カール君」




「まさよし・・・・こんばんわ。今日も待ってたよ?

「ねぇ、昨日はどうして家に帰ってこなかったの?
「俺・・・待ってたんだよ」




「カール君・・・これでもう1週間だよね?何してんの?ストーカーじゃん」

「その前も帰ってこなかったよね。どうして?どこに行ってたの?
「俺、ずっとここにいたのに・・・・」

「・・・なにしてんのって聞いてんだけど」

「・・・・・っ」




「ごめん・・・俺、正義とどうしても話がしたくて・・・」

「さすがに引くわーー。こんなことされたらさぁ」

「・・・・ごめん!でも、俺ほんとに正義のこと・・・心配で、心配で・・・・!」

「カール君には関係ないって言ったでしょ」

「関係なくないよ!!勝手に・・・・!関係ないことにすんなよっ!!」




「・・・あのさぁ、こんなとこで大声出されたら困るんだけどー」

「あ・・・ご、ごめん・・・」

心底迷惑そうな顔の正義を見て、泣きそうになる

嫌われているのは知っている。
迷惑だっていうのも

当たり前だ。こんな、部屋の前でずっと帰りを待たれていたら・・・・
迷惑以外の何者でもない




でも、しょうがないじゃん
こうでもしないと、正義は俺に会ってくれないじゃん

また、前みたいに元通りにやり直せるだなんて、
到底思っていないよ?

でも、そのチャンスくらいくれたっていいじゃないか
その期待に、縋ったっていいじゃないか

俺には、こうするしかないんだから・・・・


涙が出そうになるのをぐっと堪えるために、俺は自分のつま先を睨みつけた
ここで泣いてしまったら、もう、本当にどうしようもない。

そこまで迷惑はかけられなかった




「・・・・・・・はぁ」

目にぐっと力をこめて泣きそうになるのを堪えていると
頭上からあたたかな吐息が降ってきた。

それに誘われるかのように思わず顔をあげると___

「まぁ、近所迷惑だから、とりま中入って話そ?
「少し片づけんきゃなんないから・・・・少し待ってもらうことになりそーだけど」




「え・・・・!?中って部屋の中・・・・!?」

「そうだよ」

「いいの・・・・・?」

思ってもみなかった提案に思わず大きな声を出してしまう
嫌われているのを承知で押しかけていたので、まさか家にあげてくれるだなんて思ってもいなかったのだ

「こんなところでベチャクチャ話してたら苦情がくるでしょー?
「叱られるのは僕なんだからねー」

「あ・・・・そっか・・・・・ごめん・・・・・」


「わかったらおとなしく待っててよねー・・・・はぁーあ・・・・・・」











正義の部屋へ入るのは・・・・あの時以来で___妙にドギマギしてしまう

彼の部屋は雑然としていたが、センスの良い小物でまとめられていて
とても居心地の良い場所だった。
いつまでも、いつまでも居たくなってしまうような、そんな場所だったのに・・・・




久しぶりに足を踏み入れた彼の部屋の空気は・・・・重く淀んでいた










「正義・・・この部屋・・・・」

「あーゴメン。ある程度片づけたつもりだけどー・・・あ、適当に座って?
「なにか飲む?って言っても__インスタントコーヒーしかないけど」

なんだろう・・・・この部屋はこんな感じだっただろうか
なんだかいつもと違って、とても荒んでいるような印象を受ける


いつからなのだろう?いったいいつから、こんな・・・・




「正義・・・これって・・・・・俺の、せい・・・・・・?」

だって___そうとしか考えられない

俺が正義のことを殴ったから・・・正義のことを傷つけたから
物に当たり散らしてしまって・・・こんな風になってしまったんじゃないか・・・?

恐る恐る口にしてみた俺を___正義は醒めた目で見つめた




「はぁ?何それー。何もないってば。」

とても、乾いた声だった。

___そして彼はまた目を逸らす


それを見て俺は無性に腹がたった

何もない、だって・・・・?

そんな薄っぺらい言葉で俺を言いくるめようと思っているのか
言いくるめられると思っているのか?

そんな・・・・目を逸らして



こっちを、見ろよ




ばか 正義・・・・っ!













「・・・っ! カールくん・・・・っ」



「・・・・にも・・・ないわけ・・・ないだろ」

「え・・・?」




「何にもないわけ・・・・ないだろ!!俺がわからないとでも思ったか?

「いきなり俺の前から姿消して!
「バイトも全部かぶらないようにして!講義も全部休んで!俺のこと避けて・・・・っ!」

「ちょっ・・・・やめてよ。服が伸びるんだけど」

「うるさい!!服なんか気にしてんなよ!ばかっ・・・!!


「お前が俺のこと避けるのは・・・俺のこと嫌うのは・・・
「俺が、殴ったから・・・・?正義に、ひどいこと言ったから・・・?」




「だったら!避けるなんてせこいことしてないで俺を殴れよ!!
「嫌いなら、嫌いって!はっきり言えばいいだろ!!」

「・・・・っ」

「黙ってないでなんとか言えよ!!何なんだよ・・・・・・っ!

「あのキスのことも!あの変な噂のことも・・・・」




「俺・・・正義こと、なんにも知らない人に正義の変な話されて、すごい腹が立った。
「正義のこと、なんにも知らないくせにって

「でも、気づいたんだ・・・俺だって・・・正義のことで、
「わからないとこ、たくさんあるって。わからないことだらけだって」




「そういうの・・・いやだ。
「正義のこと、もっともっと知りたいよ。まさよしのこと、もっと、ちゃんと理解したい

何も知らないまま
わからないまま

このまま線を引かれて距離を置かれるなんて 絶対にいやだ


俺が正義のこと、一番に理解している存在でありたい
そんなのはただの俺のわがままだろうか?


「だから・・・・・まさよし・・・俺を避けないで?
「嫌わないで・・・?」

「俺、俺・・・・心配だよ。正義のこと・・・」




「もし、正義が変なことに巻き込まれてるんなら
「俺がなんとかするから!

「正義のこと、守るから・・・!」


「だから・・・っ!」


そばに、いたいよ

お願い。いさせて・・・・・・?





「・・・・言ってることめちゃくちゃなんですけどー」

「めちゃくちゃだって・・・わかってるよ。でも・・・
「これが・・・今、俺の思ってることなんだ・・・・しょうがないじゃん・・・・」

正義には、わかってほしかった
俺の考えていること

伝えたかった・・・・


精一杯の想いをこめて彼を見つめると
目と目がぶつかる

・・・・逸らさないで

逃げないで

明るい色の虹彩を食い入るように見つめていると
ふと、彼の瞳が揺れ、そっと視線を外される。




「・・・ずるいなぁ」

「えっ・・・」

「ずるいよ。カール君はホント・・・さ
「どうしてくれんだよ。ってカンジ」

吐息交じりにつぶやかれた声はひどく掠れていて・・・・
なぜか___胸のあたりがざわざわと騒いだ




「正義・・・?」


「あーあ・・・こっちの気も知らないで・・・・やめてよね。そういうの」

「え・・・?俺・・・・正義の気に障ること、しちゃった・・・?」


「・・・・いや、なんでもなーい。気にしないで?」


彼はおどけるようにそう言うと、いつもみたいに笑ってみせた。

だけど____




鏡に映る、彼の背中は
何かを堪えているようで・・・・

とても、切なそうに見えた





気にしないで、なんて嘘だ

そんな辛そうにして・・・・
苦しそうにして・・・・


どうして・・・嘘をつくんだ?まさよし



俺は、わからない

君のこと


俺はばかだから
ちゃんと言ってくれないとわからないよ・・・まさよし


つらいよ

そんな風に辛そうにしてる君を見ているのは、つらい


俺はたまらず腕を伸ばすと____






彼をぎゅっと抱きしめた


「そんな顔・・・しないで・・・・

「ごめん・・・・まさよし____ごめん、なさい・・・・」


気持ちがあふれて止まらない。
俺はまるでうわごとのように彼に謝罪を繰り返した。

「ごめんね・・・・ごめん・・・・ごめ____」

「・・・何にもわかってないくせに謝らないでよねー」




「・・・・ごめん・・・・」

そう言って彼は俺の体を強く抱きしめ返してくれる

謝罪をしながらも俺の胸はいっぱいだった
拒絶されなかったという事実と・・・・シトラスの香りで


彼の暖かな からだ
彼のにおい

この香りが
正義が

心の底から恋しかった・・・・





「・・・・」


「・・・・・・まったく・・・カール君は____

「僕がいないとダメなんだから」


「うん。・・・・・ごめん・・・まさよし・・・・」







依存、していた

少しでも話せないと
少しでも会えないと おかしくなってしまいそうなくらい

彼に依存していた


でも、どうして彼なのだろう?

俺にはないものをもっているから?
俺のことを大切にしてくれるから?

わからない
わからない
わからない
わからない


でもきっと、これでいい
わからなくていい


これでまた正義のそばにいることができるのだ

今は、ただ・・・・それだけでいい



正義の肩に顔を埋めて彼を感じていると
髪にそっと、口づけをされる

いつもの正義のやさしいキスだ・・・・


うれしい・・・・











心の中でどこか物足りなさを覚えているもう一人の自分がいるという事実は

蓋をして

見なかったことにした









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