2012年1月14日土曜日

【ラベンダー×カモミール】  愛しい人  【R-18】

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私の顔には

いつも
笑顔が張り付いている



いつの間にか染みついた習慣。
だって
笑っていれば
笑い返してくれるでしょう?
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なんて。
ひどく薄っぺらい人間
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価値の見いだせない人生
価値の見いだせない自分
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いっそこのままひとり
消えてしまえたらいいのにと
何度思ったことだろう
だけど
私は
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君と出逢った
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明るくて
優しくて
あたたかくて
まぶしくて
君はすぐに
私の特別な存在になった
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からっぽで
どうしようもない私を
いつもあたたかく包んでくれて
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笑顔にしてくれた。
こんな私に笑顔をむけてくれた
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こんな私を 受け入れてくれた
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ありがとう。
手を伸ばせば触れられる距離にある
君のあたたかな手。
私を包んで離さないでいてくれる
とっても
しあわせだよ?
しあわせなのに・・・

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触れ合えば触れ合うほど
苦しくなるんだ
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人の心がみえればいいのに。
そうすれば
こんな風に君を傷つけて
愛情を図るようなことをしなかったかもしれない
言葉を与えず、じわじわと嬲るようなことを・・・
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ああ
可哀そうなカモミール。
でも
でもね どうしてだろう
私は君の笑顔が好きなのに
君の笑顔が見たいはずなのに

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君の泣き顔に
欲情してる。

「あはっ」
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「あはははははははははははははははははははははははは」

「ラベンダー・・・?」
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「!」
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「ら、べ・・・・・・んっ・・・!」
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「っ・・・!
「まっ、ぁっ・・・・」

「好き。」
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「好きだよ
「大好きだよカモミール。」
「好き。好き。好き。好き。好き。好き。好き。好き。好き。好き。好き。」

「ラベ、ンダーぁ・・・・・・」
「ごめんね。カモミール。私、いじわるしすぎちゃったね?」
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「わざとなの。」
「私、わざと「好き」って言わなかったの。」
「カモミールが不安になるかなぁと思ってわざと。
「カモミールが悲しむの知ってて。カモミールの気持ちを知ってて。
「全部全部わざとやってたの。」
「あはっ」

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「な・・・・・
「なんで・・・そんな・・・!」

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「私、だめみたい。」
「いつもこうなの。
「好きな人ができると傷つけたくなっちゃう」
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「ほんと
「だめな人間だよね。」

私のこと、どこまで赦せる?
どこまで受け入れられる?
どこまで、愛せる?

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あいして
「私、私ね、もっともっとカモミールに求めてほしかったの。
「私のこと。もっともっと好きになってほしかったの。
「ああ カモミール。好きだよ。大好き。愛してる。」
「あんないじわるしておきながらこんなこと言うだなんて・・・あはっ。
「最低だよね。」

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「カモミールは私のこと優しいっていつも言ってくれるけど
「私はね・・・本当は全然そんな人間じゃないんだよ?」
「もう頭の中で何度も何度も何度も何度も何度もカモミールを犯してる。
「いまだっていつだって
「触れたくて触れたくてたまらないんだ。」
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「誰にも渡さない。
「カモミールの全てが欲しい。
「欲しい。欲しい。欲しい。欲しい。欲しい。欲しい。欲しい。欲しい!」
「頭がおかしくなりそう・・・・・・」

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自分の中の汚いものがドロドロと渦巻いて
息ができなくなる
そして
否応なしに思い知らされるのだ
自分は本当にどうしようもない人間だと

「軽蔑した?
「ふふっ 軽蔑したよね?
「私はそういう人間なの・・・」
カモミールにはふさわしい人間ではないと
だから・・・
でも

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「ごめんね・・・?」

嫌わないで・・・・
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「ラベンダー・・・・・」
悲しそうな顔・・・
あの時みたいな、迷子の子供の顔・・・・
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そっかぁ・・・
ラベンダーも、俺と同じで 
不安なんだね・・・

「いいんだよ」
「え・・・?」
「俺はラベンダーのものなんだから」
「ラベンダーは何してもいいんだ」

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「嘘。」
「えっ?」
「そんなの・・・嘘・・・・。」
「嘘じゃないよ」
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「だってカモミールは・・・友達多いし・・・みんなから好かれるから・・・
「みんなのもの・・・・だよ」

「ええー!?」
「えっと・・・それは違うよ。
「だって、みんなからの好きと、この好きは違うじゃん・・・」

「・・・みんなの好きも同じ好きかも。」
「いや・・・それはないって・・・」
「わからないじゃない!」

「カモミールのこと知ったら・・・
「みんなカモミールのこと好きになっちゃうよ・・・!」

「そ・・・そうかな?」
「そうだよ!」
「だって・・・私はこんなに好きなのに・・・
「こんなに・・・夢中なのに・・・」
「もうカモミールに夢中なの・・・」


ああもう
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反則すぎ・・・!

「カモミール・・・?」
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「大丈夫。
「大丈夫だよ」
「俺、ラベンダーのこと知らず知らずに不安にしてたのかな・・・?
「ごめん・・・ごめんね」

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「ラベンダー、考えてみて・・・?」
「今、俺がラベンダーのそばにいるのはどうして?
「携帯がおそろいなのはどうして?
「俺がこんなに余裕がないのは・・・どうして?」

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「そ、れ・・・は」
「ラベンダーだからだよ
「ラベンダーが好きだから。」
「携帯がおそろいなのはラベンダーだけ
「こんなに夢中になれるのもラベンダーだけ。
「ラベンダーだけなんだよ・・・?」
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「もう、俺はラベンダーのもの。
「ラベンダー色に染まってるよ」
「それでも不安?」

「・・・」
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「・・・ふあんじゃない・・・・・」

「・・・そっか。」
「いいこ。」
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「俺はラベンダーがいいんだよ」
「だから、ラベンダーはラベンダーでいいの。」
「ね?」

「・・・っ・・・」

「・・・ラベンダーは泣き虫さんだね」

「だって・・・」
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「こわくて・・・・」
「私はこんなにカモミールのことが好きなのに・・・
「カモミールに好かれなくなったら・・・私・・・・」

「ばかだなぁ
「俺がラベンダーのこと好きじゃなくなるなんて・・・」

「だって・・・・」
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ああこの人は
なんでこんなに
俺をときめかせるのが上手なんだろう
��かわいいなぁ・・・)
��ちっちゃい子供みたいだ・・・)
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愛おしい
「じゃぁ・・・
「俺をどこにもいけないようにすればいいよ」

「え・・・?」
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「・・・痕つけてよ・・・」
「ラベンダーのものだっていうしるし・・・
「俺につけて・・・」

「・・・カモミール」
「刻み付けて・・・?」
不安を溶かしてあげたい
俺はここにいるんだよって教えてあげたい
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だから・・・
「・・・もう、青少年だからどうとか
「そういう言い訳なんかいらないから」
ちゃんと 俺をみて

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「・・・ちょっと痛いかもしれないけど・・・いい?」

「・・・い、いいよ」
「じゃ、脱いで・・・?」
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「・・・・!」
「いっ、痛い・・・!ラ、ラベンダーぁ・・・」
「ちょっ・・・まっ・・・・・・!」

「待たない。」
「う、うぅ・・・急すぎ・・・る、よ・・・」
「つけていいって言ったのはカモミールだよ?」
「そうだけど・・・っ・・・!」
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「あぁっ・・・!」
「痛い?」
「ン、んぅ・・・強く、噛みすぎ・・・・・!
「もうちょっと手加減・・・し・・・て・・・・!」

「やだ。」
「な・・・!」
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「私のものだから。」
「全部、私のだから
「ちゃーんと名前書いておかなくっちゃぁ・・・」

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ああ
だめだ
痛くて 
気持ちいい
独占欲
これで、俺はもうラベンダーのもの・・・
俺も・・・
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俺もつけたい・・・
「俺も・・・つけて、いい・・・?
「ラベンダーに俺のしるし、つけたい・・・」
ラベンダーに俺の跡を残したい・・・
俺だけの・・・

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「うん。つけて。
「カモミールのしるし、いっぱいほしい。」
歯を立てて痛くして?
もうずっとなくならないように・・・









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「ねぇ、カモミール」
「なぁに?」

「私たちが出逢ったときのこと、覚えてる?」
「え・・・!う、うん・・・・///」
「最初は、私のことどう思ってた?」
「えっ・・・」

「えっと・・・綺麗な人だなぁって・・・・///」
「私は、面白い人だなぁって思った。」
「ええー!?面白い!?」
「うわ・・・ちょっとショックかも・・・」

「褒めてるんだよ?」
だって・・・


『好きだよ。』
『大好き』

『大好きなんだ。』

��「君が」)
��なんてね。
��そんなの、言えるわけがない・・・)


『あ・・・あの・・・!』
『?』
『俺・・・俺でよければ話ききますよ!』
『・・・え?』

『俺は・・・あなたが何に悩んでるかわからない・・・
『いいアドバイスも、解決策も何も思いつかないかもしれない・・・』
『でも、聞くことならできます!
『なんでも力になります!だから・・・』
『だからっ・・・』

『無理に笑わないで』


笑うな、
なんて言われたのは初めてだったから。

まっすぐで
優しくて
あたたくて
大好きな人
今思えば 
あのときから君は・・・



私に、触れていたんだね


だいすきだよ


愛しい人。

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